福井市の消火器販売会社「暁産業」に入社した19歳の男性社員が自殺したのは上司のパワーハラスメントが原因として男性の父親が損害賠償を求めた訴訟で、会社側は12月6日付で、福井地裁の判決を不服として名古屋高裁金沢支部に控訴しました。
同社側の代理人弁護士によると、控訴理由は「パワハラだと認定された会社側の言動は職務に必要な指導の範囲内で、自殺との因果関係にも事実誤認がある」としています。
福井地裁は11月28日の判決で、男性が書き残した上司の発言をパワハラと認定し、同社と上司2人に約7200万円の支払いを命じていました。
<2012年に福井労働基準監督署が「死ね」「辞めろ」「この世から消えてしまえ」などと、上司に告げられた内容が記載された手帳などから、発言がパワハラであると判断し、労災に認定している。>