カジュアル衣料品店「ユニクロ」の店長らは過酷な労働環境にあると本で書かれ名誉を傷つけられたとして、同社側が発行元の文芸春秋に出版差し止めや損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は9日付で、ユニクロ側の上告を受理しない決定をした。「重要部分は真実と認められる」などとして訴えを退けた一、二審判決が確定した。
一、二審判決によると、問題となったのは2011年出版の「ユニクロ帝国の光と影」など。ユニクロの店長について、サービス残業で労働時間は月300時間を超え、会社側も黙認していると指摘した。