神戸港で外国郵便の船便業務を担当していた神戸中央郵便局の元男性職員がアスベストによる中皮腫で死亡し、公務災害として労災認定されました。神戸港では荷役の労働者等に健康被害が相次いでいますが、アスベストに直接触れない郵便局員については初の認定となります。

元男性職員は1961年から40年間、神戸港郵便局に勤務し、船舶係として1日に1回から2回、船倉や岸壁で外国郵便を船の中に積み込む作業などを行なっていました。
業務が神戸中央郵便局に移管された後、2001年3月に退職し、2011年4月に中皮腫と診断され同年12月、70歳で死亡しました。

1970~80年代、日本は大量のアスベストを輸入しており、元港湾労働者らによると、アスベストを保管した船倉や、荷を取り扱う岸壁ではアスベストが大量に飛散していたとのことです。元男性職員も船便を取り扱った際にアスベストを吸い込んだとみられています。

元男性職員の勤務していた当時は郵政省だったため、遺族は2013年9月、公務災害認定を申し立て、公務災害として認定されました。元男性職員宅には2014年9月4日付で通知書が届きました。