厚生労働省は8日、第102回社会保障審議会医療保険部会において、高額療養費制度の見直しなどについて議論し、その資料を公表しました。

公開された資料によりますと、高額療養費制度の見直しについて、世代間・世代内の負担の公平や負担能力に応じた負担等の観点から、70歳以上の高齢世代に係る高額療養費の負担限度額を69歳以下の現役世代と同水準に引き上げる方針を示しました。70歳以上の高齢世代に係る高額療養費の限度額については、現役並み所得者については、69歳以下の現役世代と同様に細分化した上で同様の負担限度額を設定すること、一般区分については、69歳以下の現役世代と同額に負担限度額を引き上げるともに多数回該当を設けること、について、制度の持続可能性を高め、世代間の負担の公平性を確保する等の観点から、実施すべきといった議論がなされています。

【厚生労働省】
<第102回社会保障審議会医療保険部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000145152.html

<議論の整理(案)に関する参考資料>
制度見直しの方向性についてのイメージが掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000145192.pdf